技術価値の交換ができる人々

青山サロンのお客様

池袋のサロンに勤めていたときのこと

青山方面のサロンに通っている事を自負するお客様が多くご来店されていました。

私は自己紹介をしてカウンセリングに入るのですが、

そうしたお客様達は私の名前など全く聞いてなく

「青山の○○○というサロンに通っているの」

「○○というファッション誌の表紙担当してる人に切ってもらってるの」と威嚇してきます。

まるであなたのレベルは大丈夫?仕事できるの?と言わんばかりの威圧感。

私は「また来たか!」と内心こころ踊らせながらいつものように仕事に入ります。


するとカットの途中から

「あなたのカット違うわね」「髪の扱いが優しいのね」「説明がわかりやすいわ」など

お客様の態度がほどけていく様子が手に取るように解るのです。

フィニッシングのころになるとほぼ全員のお客様が同じ事を言います。

「あの…お名前をもう一度教えてもらえますか?」

「今度から指名・担当してもらえますか?」

私のもっとも楽しい瞬間です。(趣味悪いですね)


実を言うと、青山に通うお客様は美意識が高く施術のサイクルも速いのです。

身だしなみやファッションが身のこなしにまで表れ、表参道などを歩いている姿は

その人自身が華となり街をより美しくしていると思います。

当然本物を見極める眼は高く

見た目だけのゴージャスサロンなのか一生付き合えるサロン(美容師)なのか

その場で判断できる能力に長けています。

私にとっても、心と技術価値の交換ができるやりがいのあるお客様たちでした。


ただ、沖縄に帰るときには大分怒られ

「やっと私の美容師さん見つけたのに」と美容師冥利につきるお言葉を頂きました。

ありがたい限りです。


私が東京で担当させて頂いたお客様、本当にありがとうございました。

またご縁がございましたら、当時よりも更にレベルの高い仕事をさせていただきます。

心より感謝です。

真面目な美容室

那覇市首里にある美容室 hair make Color×Color.の 真面目なオーナーがつづる辛口コラムと真面目なハナシ。